【更新】無い壁を魔術師のように……姉歯元建築士、架空の壁を設定する偽装方法
2005年12月14日 08:30
[Mainichi INTERACTIVE]によると、耐震データ偽装問題で姉歯元建築士による新たな偽装手口が明らかになった。記事によると、書類差し替えや数字書き換えではなく、構造設計書の中で図面に描かれていない「架空の壁」を設けるという、手の込んだやり方だ。この壁をマンション1階に設置し、耐震性を強く装っていたという。
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記事によればこの偽装を確認した東京中央区では、「計算書に記された数字の羅列からではとても見抜けない」と、手の込んだ手口だったことを明らかにしている。曰く「まるでゲーム感覚。審査する我々に見抜けるか挑戦してきたようだ」。
犯罪行為であることに違いはないが、書類の差し替えや提出書類のデータの偽装コピーならともかく、あらかじめ偽装を前提として詳細な計算を行い設計を行うあたり、とてもではないが「軽い気持ちでついうっかりと」ではなく、「確信を持って意図的に」偽装をしたことが誰の目にも明らか。
一方、「具体的な指示などしていない、技術的な知識など無い」と積極的主導的関与を否定していた[総合経営研究所]の内河健所長による、自筆での具体的かつ詳細な構造計算指導の物的証拠(会報)の話もようやく多数のメディアで報じられ、今件で中心的人物の一人であるとされる氏の虚言のありさまが暴露されつつある([YOMIURI ONLINE])。
本日12月14日は姉歯秀次元一級建築士や内河健社長所長の他、木村盛好・木村建設社長、篠塚明・同社取締役(元東京支店長)らの証人喚問が実施される。虚実の発言は罪に問われることになるので、どのような「事実」が語られるか、注目を集めたいところではある。
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