ジェイコム(2462)株式、強制決済の方向で東証検討

2005年12月09日 22:42

【下野新聞】の報によれば【東京証券取引所】は12月9日、みずほ証券が大量の売り誤発注を起こしたジェイコム(2462)の株式について、投資家の取得した価格にプレミア(上乗せ価格)をつける形で現金を支払い、強制的に決済する俗に言う「解け合い」の緊急措置を発動する方向で検討に入った模様。

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記事によれば、先に報じたとおり【モルガン・スタンレー・ジャパン・リミテッド】野村ホールディングス(8604)傘下の【野村證券】などが大量にジェイコム株を取得しており、13日に予定されている株券への引渡しが事実上不可能になるとされ、放置すればみずほ証券が決済不能に陥る可能性があると判断。市場の信頼性確保のため、異例の措置(「解け合い」……今回のような売買の収拾がつかなくなったと判断された場合、一定の値段で参加者の既存売買契約を決済すること)を検討することにした。

東証では12日月曜の取引も停止し、決済日の13日に解け合いを発動する方向だという。

なお解け合いそのものは1973年の糸山・笹川連合と近藤紡による中山製鋼所の仕手戦の時に行われたのが有名だが、現在においては法律的・合理的に可能かどうか疑問視する声も強い。また、プレミアの価格次第では株主らが同意しない可能性もある(もちろん強制的に執行される「強制解け合い」となれば同意しなくとも執行されてしまう)。

ともあれ、今時点での株主の心境としては「どれだけプレミアがつくか」という点に考えの焦点が移っていることだろう。

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