国土交通省、構造計算を行う認定ソフトを総点検へ

2005年12月08日 06:15

【NIKKEI NeT】の伝えるところによれば、姉歯建築士らによる耐震強度偽装問題で【国土交通省】は12月7日、構造計算書を作成するための大臣認定プログラム106種類のうち、市販されている56種類に関し、計算過程を改ざんされる恐れがないか総点検を行うことを決定した。もし欠陥が発覚した場合、開発したソフト会社にプログラムを修正させるとのこと。

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鉄筋の量や壁の暑さなどから算出される建物の耐震性を調べる構造計算は、国土交通相認定のプログラムを用いることで建築確認申請時に審査を省略してもらえる。つまりプログラムが審査そのものの代わりとなっているわけだ。ところが姉歯秀次一級建築士はこのプログラムの計算結果を改ざんし、耐震強度偽装を行った計算書を通したものと思われている。

【先にも記事にした通り(耐震データ偽装、編集ソフトでも実施)】、姉歯建築士の偽装方法は、プログラムそのものに手を加えるという高度な手法ではなく、算出された結果のデータを別の編集ソフトにコピーしてそのデータを書き換えるという、比較的単純な方法を用いていたと思われる。ともなれば、そのような簡単なデータ移送を許せるようなプログラムを開発した開発会社に問題があるし、そのような危険性を見抜けなかった国土交通省の認定担当者にも責任があるといわざるを得ない。

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