ゲームの広告は意外に影響力が大きい!?

2005年12月09日 12:55

[このリンク先のページ(Cnn.co.jpなど)は掲載が終了しています]が報じたところによれば、アメリカの調査会社【ニールセン・エンターテインメント】は12月5日、テレビゲームに盛り込まれた広告が消費行動や口コミに大きな影響力を持ちうるとの調査結果を明らかにした(【発表リリース、英語】)。男性ゲームユーザーを対象に、ニールセンとゲームメーカーの【アクティビジョン】の合同調査による。

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以前の同様の調査による結果ではゲーム中の静止・動体広告がブランド認識度を高めるとしていたが、今回の研究結果では、「広告がゲーム画面に十分長い時間映る場合や、ゲーム内容と広告の融和度が高い場合、商品への好感度がアップする可能性が高い」ことが判明。広告がゲームと関連している場合には画面に映る時間が長くなり、その結果ブランド認識度が上昇するという。また、ゲームに登場した商品を友達に勧めるなどの口コミ効果もうかがえた。

適切な配慮のもと広告を導入すれば、その広告の商品がゲームの現実感を高める可能性もあるものの、逆に不自然な場合では不快感をもたらす可能性も指摘されている。

結論として記事では「13から44歳の男性はテレビ視聴よりゲームで遊ぶことが多いので、ゲームが新たな広告媒体となる可能性」を強調している。

具体的な数値はともかくとして、テレビゲームは基本的に「画面の出力先がテレビ=その間はテレビ番組を見ることは無い」という論拠から、特にテレビ界隈の業界からは嫌われてきた(苦笑)経歴がある。何かとつけてテレビゲームを悪者呼ばわりする傾向の根底にも、「テレビを見る時間をゲームに奪われてしまう」という部分が少なからずあるからだろう。

今回の調査結果からもその一部が証明されてしまったわけだが、逆に考えればゲームをうまく活用することによってテレビや商品との相乗効果も十分に望めることが期待できる。

また、コンテンツに類似する広告を選択してアピールすることで見る側の好感度・実用度を高め、結果的に広告そのもの効率を良くする方法は、インターネット上ではすでにコンテキストマッチ広告やリスティング広告(【参照記事:モバイルにも広がる検索連動型広告(リスティング広告)サービス】)などで導入されている手法である。

将来的にはネットワークゲームの中で、その場所の現状やゲーム内における社会情勢に応じたさまざまな広告が表示されるといったシステムの提供も、ネットワークゲームの運営会社から提供されることもあるかもしれない。それは単に広告の出稿(表示)先が、検索エンジンやブログ、ウェブサイトからゲーム内に移っただけに過ぎないと考えれば分かりやすいだろうか。


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