残虐ゲーム規制法、イリノイ州も敗訴で施行ならず

2005年12月06日 19:55

【HOT WIRED Japan】によると、アメリカ各地でムーブメントが起きている「残虐ゲームに対する規制法(主に州法)の制定・施行」について、イリノイ州が制定した「残虐ゲーム規制法は憲法違反だから施行を差し止めるべきだ」とゲーム業界側が訴えていた裁判で、同州の連邦地裁は12月2日、業界側の主張を認めて差し止めを決定した(【発表リリース、英語】)。同様の差し止めは先日ミシガン州でも命じられたばかり(【参考記事:同】)。

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記事によればイリノイ州が制定した州法は、「18歳未満への暴力的なゲームの販売・貸し出しを禁じる」というもので、来年1月から施行予定だった。だが判事は「子供の粗暴化とゲームの因果関係が十分に証明されたわけではない」とすると共に、「言論の自由に恐ろしい影響をもたらす」と判断、これを違憲と認定した。州政府側では今件の判決に対して控訴する予定。

なお業界団体のエンターテインメント・ソフトウェア協会(The Entertainment Software Association、ESA)によると、これまでに5か所で同様の訴訟について業界側が勝利しているという。

先に何度か報じている通り、日本でも残虐性の高いゲームの販売や貸し出しなに関して、現行法の解釈を拡大しつつ対応させて規制を強化するという動きがある。その動きを加速させる要因の一つとなったのが、アメリカにおける政府側の規制強化の流れ。

今回の政府側敗訴の判決も、日本国内における規制の動きに(逆の意味で)一石を投じることになるのだろう。


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(最終更新:2013/08/29)

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