一概に「大規模に告知すればよい」というものではない……広告に関する調査結果

2005年12月02日 04:35

【三茶農園】において、先日Gooリサーチなどが調査した【広告に関する調査】の分析が行われていた。この調査は、広告について、どこにある広告が目に留まりやすいか、どの場所でなら広告を見て行動を起こしやすいかなどが報告されている。

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広告はまず何よりも、多くの人に見てもらうことが必要不可欠。見てもらうだけでも対象アイテムを記憶してもらえるし、知名度を上げることができる。だがもちろん、可能であるのならその対象アイテムへの具体的行動が結び付けられることが望ましい。調査結果では「電車や駅」のような利用されることが多い公共機関での「目に留まる」率はきわめて高かったものの、その広告を見て具体的な行動を起こすか否かという「行動率」は高くないことが明らかになった。

三茶農園ではこの二つの結果を掛け合わせることで(単純には計れないとしながらも)、概算での「具体的効果率」を導き出している。つまり「対象アイテムへの具体的アクション」を成果と見なし、広告がどれだけの「成果」を生み出せるかを求めたもの。

目に留まらなければ対象アイテムそのものは気が付かれもしないし、いきなり具体的アクションをした場合は広告の効果ではない。「目に留まり、その内容をきっかけとして具体的な行動をし」てはじめて「成果」となるわけだ(※この場合、具体的行動はしないけど頭の中に対象アイテムのイメージが残るという告知・普及的効果は考慮していない)。

広告が成果になるまで
「広告」が「成果」になるまでの概念図

また分析結果として、

リーチが広いぶん「電車」での広告浸透効果が高い。リーチが高い電車や駅での広告が新商品の投入などに向いている一方、「具体的に内容を調べたい」「購入を検討したい」などフリークエンシー重視の商品は、自宅や勤務先で目にふれさせたほうが広告効果が高いようだ。


とし、広告の住み分けや、逆に電車や駅などでの広告と自宅や勤務先での広告(つまり携帯やネット上での広告)のリンケージの可能性を示唆している。非常に興味深い話だといえよう。

インターネットにおける広告方法としてよく知られている「アフィリエイト広告」(成功報酬型広告)はまさにこの「具体的アクション」を期待し、それに到達した場合にのみ報酬を支払うというものである。方法論として、上記調査結果と結びつけることで、面白い展開ができることだろう。

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