ニフティのブログサービス「ココログ」への不満で、社長が自分のココログにて謝罪

2005年12月01日 19:30

【IT media】などが報じたところによると、【ニフティ】が提供しているブログサービス【ココログ】について、【先日開始された無料版サービス】の内容が有料版より豊富であること、レスポンスが無料版開始以降急速に悪化したことなどで同社社長古河建純氏への批難が殺到した。その批難や指摘に対し古河氏は【自分のココログ】で状況を説明すると共に謝罪を行った。

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批難の内容は大きくわけて次の二つ。

(1)既存のココログサービスのレスポンスが悪く、投稿できないこともあるくらいに悪化している
(2)11月24日に始まった無料サービス「ココログフリー」が既存の有料版よりも高機能なのが納得いかない


古河氏は(1)については大量のスパムトラックバックによるものと説明している。確かに使用目的が限定できない不特定多数にサービスを提供するココログでは、例えば「海外からのトラックバックは弾く」「アダルト色の強いトラックバックは対象にしない」などの効果的なスパム対策を取れないこともあり、苦慮していることだろう。とはいえ、これはユーザーへのオプションとして「1バイトコードのみのトラックバックは弾く」「(事前に履歴からデータを取得して提供する形で)アダルト系サイトからのトラックバックは受け付けない」などの機能をユーザーが設定できるようにすれば、大部分は解消されるはず。

(2)については「ココログフリーは自動的に広告が挿入され、その広告費で運営するというビジネスモデルなのだからあきらめてほしい(説明が不十分なのは反省している)」という見解だった。とはいうものの、前後の説明から、既存の(有料)ココログがバージョンアップが遅れているにも関わらずココログフリーを先行スタートすることが配慮に欠けることを認識しつつも決行したことも表しているあたり、真意はどこにあるのだろうかという印象もぬぐえない。

最近はレスポンスも向上しココログ既存有料会員のユーザーロイヤリティ(忠誠心、親密感、信頼感)も高まってきたというのに、どうしてこんな時にこのような信頼を叩き壊してしまうようなことをしなければならなかったのか。判断にミスがあったとしか思えない。あるいはそのようなデメリットを考慮した上でも、ココログフリーを早期に導入しなければならない理由があったのだろうか。

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