今度は自分が「地獄に落ちる」? 占い師の細木氏、養鶏協会から抗議
2005年12月01日 07:45
【asahi.com】によると、フジテレビのバラエティー番組「幸せって何だっけ」における占い師細木数子氏の発言をめぐり、【日本養鶏協会】など11養鶏関係団体が連名で、フジテレビに抗議をしていたことが明らかになった。また、同協会サイトでも抗議文を公開している【リリース】。
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問題の番組は11月11日に放映されたもの。細木氏は鶏卵の価格が安いことについて、大量生産をしているからであるが、それには
(1)養鶏場では24時間明かりをつけて夜もない状態にして、1羽の鶏に1日あたり2~3個もの卵を産ませている
(2)鶏卵をはじめ食料のほとんどが薬でつくられている
という状況があるとの持論(原文では「自論」、ではない)を展開。だが日本養鶏協会にはそのような事実はまったくなく、同協会の理事も「食の安全・安心への関心が高まる中、消費者を惑わし、鳥インフルエンザの発生などで生産者が抱える不安を増幅させた点は看過できない」と指摘。フジテレビに放送理由と今後の対応を問いただす文面を11月28日に提出した。
フジテレビ広報部ではお詫びの言葉を述べると共に「抗議への対応は現在協議中である」とする一方、細木数子氏の事務所では「対応はフジテレビに任せている」としている。
実際に日本養鶏協会が提示した抗議文を読むと、細木氏の「持論」がいかに的外れなものかが見て取れる。放送を確認していないのでなんともいえないが、バラエティ番組だろうと(自称)マスメディアたるテレビ媒体の電波で全国に発せられる内容なだけに、それが「占いの結果」であろうと「聞いたところの話」であろうと「持論」であろうと、内容についてはその影響を考慮した上で放送の是非を判断するべきだろう。
暇さえあれば対象に「地獄に落ちるわよ」と絶叫して不安に陥らせることで有名な細木氏。今回のような事態も自分の素晴らしい技術である占いで予見はできなかったのだろうか。あまり増長すると「地獄に落ちるわよ」の科白を鏡に向って言わねばならなくなるかもしれない。
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