【更新】「ドラゴン桜」で東大人気復活? 志願者2割増

2005年12月25日 18:30

ドラゴン桜イメージ[YOMIURI ONLINE]>の報によると、東京大学を受験するであろう志願者が昨年度比で2割程度増えているという。東大自身が今年初めて大学説明会を開いたせいもあるが、むしろ講談社の漫画『ドラゴン桜』の影響が大きいのではないかと言われているという。

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ドラゴン桜イメージこの「2割」という数字は各大手予備校の東大入試模試試験の受験者数から導き出されたもので予備校関係者も一堂に「近年になく東大志願者が増えている」と実感。理由としては説明会の実施や受験生の上昇志向のほかに、受験漫画「ドラゴン桜」のヒットを挙げている。

「ドラゴン桜」は週刊モーニング(講談社)連載中の漫画で、破産寸前の私立高校の経営を再建するため「東大合格者続出」というブランドをつけることを模索。様々な個性あふれる講師たちを呼び寄せ、さまざまな受験テクニックを生徒たちに教え込み、人生観の面でも成長させていこうという物語。

勉強法、というより「攻略法」に近い受験テクニックや、すぐに実践できるその内容から受験生やその親らに話題となり、テレビドラマ化もされた。現在、携帯電話で[ドラゴン桜IQ革命]という名のコンテンツも配信されており、いつでもどこでも手元で「ドラゴン桜」のテクニックを習得できる。

東大へのノウハウ云々というと「ブランド偏重」「学力一本主義で人間性が考慮されていない」という批判をする人もいるだろう。だが「ドラゴン桜」では東大合格を「目標」としてではなく「成功人生へのパスポート取得の手段、通過点」として割り切り、自分の人生を自分で切り開くよう生徒らに示している。

「ドライ」という言葉では多少語弊があるかもしれないが、割り切った物事の考え方とその実践方法をストーリー仕立てで語っていくあたり、「ドラゴン桜」の魅力が隠されているのであり、それが受験生をして東大を受けてみようかという気持ちにさせているのであろう。


(最終更新:2013/09/19)

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