海外勢は早くも手仕舞い、買い支えは信用を使った個人?! 12月1週の日本株

2005年12月16日 07:00

【ブルームバーグ】によると、【東京証券取引所】の発表で、東京・大阪・名古屋の1・2部合計における金額ベースでの外国人投資家は405億円の買い越しにとどまり、前週の4648億円に比べると10分の1の水準にまで減ったという。買い金額そのものは26%も増えているものの、売り金額も増加しており、年末に伴い買い持ち高の整理が見受けられる。

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一方で個人の買い越し金額は高水準のまま推移。しかも現金によるものを信用によるものが上回っている。ボーナスの投入だけでなく、リスク許容度が高まった個人資金によって、信用取引が増加していることを表している。

アメリカの会計期間の都合から、毎年この時期(秋から冬)にかけて海外勢の、特にファンド勢の利益確定圧力が高まり、日本市場も軟調になるのが傾向として見受けられていた。だが今年はその買い細りを個人が信用を使ってまでも支える形となっていて、いまだに堅調な動きが続いている。

だが海外勢が「戻ってくる」来年の春までその買い支えが続くのかどうかは不明。「信用買い」で買い支えている以上、崩れだしたらそのスピードも速い。今回の「みずほ・ジェイコムショック」や某経済団体団長の不適切としか思えない発言がそのきっかけになるのではないかと思われたが、今のところそれも無いようだ。

一時的な調整をこなしつつこのまま堅調さが春まで続けばそれがベストなのだが。

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