ソフトバンク(9984)とヤフー(4689)、動画配信会社を新設
2005年12月19日 19:15
【NIKKEI NeT】によると【ソフトバンク(9984)】と【ヤフー(4689)】は12月19日、インターネット上で動画配信を手がける共同出資会社【TVバンク】 を設立し、運営を開始したと発表した(【発表リリース】 )。またこれにより、検索エンジンヤフーの動画コーナーである【Yahoo!動画】 は無料を中心とした約10万本の動画コンテンツのポータルサイトにもなる。
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新会社の資本金は15億500万円で、ソフトバンク対ヤフーの出資率は6対4。今後ソフトバンクグループの動画サービス事業に関する資本・人材を集中特化させるという。
記者会見上ソフトバンク社長の孫正義氏は、ヤフーのポータルサイト事業を活用し、インターネットとテレビの融合を目指すとしている。また、動画による広告収入は市場拡大が期待できること、視聴者の目標を4000万人と設定し、それをできるだけ早期に達成したい旨も表明している。
元々「テレビバンク」は【先の記事にもある通り(ソフトバンク(9984)、無料動画配信サービス「TV Bank」の実証実験開始)】 、10月に実証実験がスタートしたサービスで、開始から2か月経過しての正式スタート・会社立ち上げとなる。すでに類似の「インターネットテレビ局サービス」としては【USEN(4842)】の【Gyao】などが大量の会員を獲得して先陣を切っている。ヤフーというネット界の巨人のサポートを受けて、テレビバンクがどこまで追いつけるか、そして「広告収入によるビジネスモデル」が確立するか、既存テレビ放送局との兼ね合いもあわせ、注目したいところではある。
以後、閑話休題として当方(不破)の予測。
・Gyaoや今回のテレビバンクのような独立系インターネットテレビ局と、【第2日本テレビ】のような既存テレビ局のインターネットテレビ局の2系統で、今後もさまざまなサービスが雨後の筍のようにオープンする。
・が、登録数は増えても閲覧する人は限りがあり、よって広告収入には限界もある。先行者特権や既存コンテンツ保有特権、バックボーンなどの点から、弱小局は淘汰される。
・既存テレビ局系列は従来のテレビとのリンケージ、独立系系列はネット上のコンテンツとの連動でますます融合化、魅力の拡大を図る。
・従来のテレビ番組に付随して存在するさまざまなサービスのネット版が続々登場する。
(例)テレビガイド、映画・番組批評
特にインターネットでは「ハイパーリンク」という便利な技術(苦笑)があるので、付随コンテンツとインターネットテレビ局の番組とのリンケージは重要になる(アフリエイトサービスも始まるかもしれない)。
それに伴い、配信動画の一部オープンソース化も行われる可能性がある。
……とまぁ、これくらいなら容易に想像がつく。例えばこれらを絡めて、「試見版の動画(Flash化した方が良いかな?)を気軽にブログに貼れるHTMLコードの提供(もちろんリンク指定をして、クリック先はその番組の本編へ)」というサービスを、ネットテレビ局の番組一覧で提供すれば、多くのブログ・サイト開設者が利用することだろう。アマゾンなどとのリンクも設定すれば、それだけで立派なテレビ番組サイトができあがるからだ。
手間隙があればやってみたいものだ。指しあたって当サイトでなら、株式関係の動画や番組があればベターかな。例えば【マネートレーダー/銀行崩壊】のような……。
「気に入った」という資本家の方は是非ご連絡を(苦笑)。
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