じゃがいも95%でできたうどん「豪雪うどん」とは?
2005年12月28日 19:20
【ExciteNews】において、北海道の名物【豪雪うどん】が紹介されていた。麺の白さだけでなく雪が多量に降る町で作られるからその名が名づけられたということだが、驚くべきことにその原材料の95%は男爵いもなのだという。本来メインとして使われる小麦粉の使用量はわずかに5%。
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「元祖でんぷんうどん」とも称されるこの「豪雪うどん」のルーツについては、次のように記されている。
豪雪うどんのルーツは倶知安に古くから伝わる家庭料理です。農家で食べられている、イモから作られた「でんぷんうどん」でした。その”倶知安の味”を紐解き、試行錯誤を重ねた末に、男爵でんぷん90パーセントの豪雪うどんが誕生しました。隠し味は、羊蹄山の清流と、地元産の小麦粉です。男爵の収穫時期は北海道の初秋・9月。そのゴロゴロとして、丸々と太った男爵が、豪雪うどんに生まれ変わります。ユニークだけど懐かしい味。倶知安の恵みを皆様にお届けします。
記事によると、透明感のある白さとこしの強さはじゃがいものでんぷんによるもの。歯ごたえは冷麺と通常のうどんの中間くらいとのこと。なお男爵いもの使用量は引用元の記事だと95%とあるが商品紹介のページだと90%。他の記事では「100%男爵いも」という表記もあるので、10%は誤差か、あるいは時期によって小麦粉の量を微妙に変えているのだろう。
今回このうどんに注目したのは、当方(不破)がたんぱく質をある程度制限しているという事情もある。たんぱく質を制限するために使われる代替食材として、小麦粉の代わりにでんぷんがよく使われる。うどんやそば、パスタなどの麺類や各種パン、そしてご飯にいたるまで、じゃがいもなどのでんぷんを混ぜ、ボリューム感は損なわずにできるだけオリジナルに近い味わいを出した療養食品が開発されている。
だがそれらの療養食品は、よほどできが良くないとでんぷん質特有のねばりけ(のりみたいなものだと思えば良い)が強く、味の面でかなり劣ってしまう。今回紹介された「豪雪うどん」では、味についてネガティブな言及が無かったので、それなり以上の味が期待できる。残念ながらどこを探してもたんぱく質や塩分の掲示が無かったので果たして療養食品として使えるかどうかは不明だが、できることなら調査を行い、もし成分的にかなうものであれば、同じような食事制限をしている人にも薦めたいものだ。
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