口コミ効果の大きさ……約8割の女の子が「友達に話す」
2005年12月03日 12:30
【Japan.Internet.com】によると、【インターネットコム】と【ガールズ・ラボ】社による10歳から15歳の携帯電話を持っている女の子への調査において、自分がはまっている(俗に言う「マイブーム」の)ものについて、約8割が友達に話すことが明らかになった。
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具体的な「マイブーム」の内容やそのネタを見つける場所は参照記事に譲るとして、注目したいのは「マイブームの感想を誰かに伝えるか」という質問の結果。「友達に話す」が最も多く77.1%、「家族に話す」が25.6%、「インターネットの掲示板やブログに書き込みする」11.2%と続いている。「特に何もしない」は15.1%に過ぎなかった。アンケートに答えるという積極性のある人たちからの調査結果であることを差し引いても、驚くべき数値である。
先に【口コミ効果はホンモノ、85%が購買に影響】でも記事にした通り、インターネットによる情報伝達が大きな影響力を持つ昨今でも「口コミ」の影響力はきわめて大きい。そしてその方法が「直接口頭」から「インターネット経由」にもなれば、距離感を無視して無限に広がる可能性を持つため、勢いがついた時の影響力は莫大なものになる(浸透スピードが早い分、次から次へと新しい情報が流れるため、一つの口コミ情報が廃れるのも早いのだが)。
この口コミによる情報流布をうまく利用したのが、俗に言う「バイラルマーケティング」というもの。だが、その可能性と共に注意点や危険性を十分に理解していないマーケティング担当らが「ヘタ」を打ち、痛い目にあうというありさまを最近よく見かけるようになった。具体名は問題があるのでぼやかすが、某大手電気メーカーから発売予定の端末について「モニターになりました」というブログを素人が立ち上げその商品の良さを披露しようとしたものの、あまりにも話の食い違いが多く、あっという間にそのメーカーの自作自演であることがばれてしまい、ブログが閉鎖に追い込まれたという話が良い例だ。
そもそも口コミは、自然発生し効果が広まっていくもの。マーケティングに利用するためにある程度恣意的な口コミを行うのは「営業上」あってもいいだろうが、あからさまな「自作自演」はしっぺ返しを食らうだけ。便利な道具であるインターネットを使えるのは、マーケティングを行う側だけではないことを十分に頭に入れておくべきだろう。
(最終更新:2013/08/25)
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