ライブドア(4753)、無配継続決定。ライブドア証券のみずほ誤発注利益も返還せずと宣言

2005年12月26日 08:20

株式イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると12月25日に開催されたライブドア(4753)の株主総会において、株主側から提案された議題である「1株2円配当」の案は会社側の「当面は内部留保の充実を図っていく」との方針が通り否決、無配が継続されることとなった。

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ライブドア側では「今後も企業の合併や買収を積極的に行うためには内部留保の充実は欠かせない」「株主への利益還元は会社の成長と時価総額の向上で実現する」「成長が止まれば配当する」と説明した。

また、この株主総会の後の事業部別説明会において、ライブドア証券が、みずほ証券による誤発注で利益を得ていたことを明らかにした。その額は「非常に少ない額」とするとともに、「利益を返上するつもりはない」とコメント。【日本証券業協会】などの薦めにより大手証券会社の間などでは誤発注で得た利益を返還する方向で流れが進んでいるだけに、今回のライブドアの反応は他社の動向などに影響を与えそうである。

それにしても「成長が止まれば配当する」という説明だが、「成長が止まる」との判断は誰にも出来ない。たとえ成長率がマイナスとなったとしても「踊り場に突入したがこれは成長へのプロセスだ」と説明すれば、配当を出さなくても済むことになる。今回の発言(宣言)は、事実上「気に喰わなければいくら利益を出しても配当は出さないよ」というのと同意。短期売買の対象としてはともかく、中長期的なインカムゲイン目的の銘柄としては、検討対象にはなりそうもない。


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