ジェイコム(2462)で誤発注による(?)大量売り発生、ストップ安をつけ、その後ストップ高へ

2005年12月08日 12:15

本日12月8日に上場した携帯電話業界向けの総合人材サービス事業、マルチメディアサービス事業を手がけるジェイコム(2462)が乱高下の幕開けとなった。公募価格61万円を6.2万円上回る67.2万円で初値をつけたあと、大量の売りが出てストップ安の57.2万円まで値を下げた。

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9時半前後にジェイコムの発行総数1万4,500株に対して約60万株という売り注文が板情報に出現、ストップ安をつける要因になった。一般投資家の入力ではありえないが、機関投資家、あるいは証券会社からの入力ではこのような入力も不可能ではないとされている。

一部報道によれば「60万円で1株売りのところを1円で60万株売りとする発注ミスがあった」とする観測が流れているという。数やミスの度合いについては定かでないし恐らく正式発表されることもないだろうが、発行総数を桁外れに超える売りの誤注文が(その数から推測するに)証券会社から出たことにほぼ間違いはないと思われる。

また、一部では【ジュピターテレコム(JCOM)(4817)】と勘違いされたのではないかという説もあるが、ジュピターテレコム自身の株価動向を見る限りそうでもないもよう。

なおジェイコムの売買代金は前場だけで約4200億円に達し、これは同社の資本金額の4,000万円をゆうに1万倍は超える額となっている。金銭を直接取扱うビジネスにおけるコンピュータ操作における「ミス」の怖さと、現在の株式市場の状況をかいまみせてくれる事態であったことだけは確かなようだ。

現在株価はストップ高の77.2万円で値が貼り付いた状態となっている。

なお同様の出来事は電通(4324)上場時にも発生している。この時は「61万円で16株」とするところを「16円で61万株」と空売りの注文を入れてしまった「ようだ」。

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