財務省、ネットオークションで2445枚の金貨を競売に。1枚1000万円の金貨も

2005年12月27日 08:30

金貨イメージ【財務省】は12月26日、明治時代から昭和初期に発行した、いわゆる「近代金貨」のインターネットでのオークションを来年2月3日から19日にかけて行うと発表した(発表リリース)。今回のオークションで売却する枚数は2445枚。オークション開始前の2月1日から4日間、東京・銀座の【シンワアートミュージアム】で下見会が開かれる。また、財務省のページからは出展予定金貨の写真付きカタログを閲覧することも可能。

スポンサードリンク

オークションが行われるのは【Yahoo!JAPANの財務省主催第1回近代金貨インターネットオークション専用ページ】。オークションに参加するには事前に申し込みの手続などをする必要がある。

財務省は保有している金貨について、すでに10月10日で(ネットオークションではない)公開オークションを行い、1105枚を販売して話題となっていた。さらに来年も今件のネットオークション以外に、公開・ネットオークションを逐次開催する予定だという。

財務省保有近代金貨の一例
財務省保有近代金貨の一例

元々「お金の大元締め」である財務省が保有していた金貨なだけに、マニアには生つばものの品揃えであることには間違いない。例えば日本最初の西洋式コインであり、円を通貨単位とした最初のコインでもある、明治3年銘の旧20円金貨の極美品。第1回の公開オークションの落札価格を参考にすると1枚で400万円から520万円ほどになるという。そのほかにも昭和7年の新20円(760万円から1000万円)など、レア中のレアコインがオークションで市場に流通することになる。

ゲームなどにはよく登場する貨幣「金貨」だが、実際に日本でも通常貨幣※として流通していたころはもちろん、今現在においても、そのものの重量感だけでなく「価値の大きさの重み」にはまったくもって驚かされるばかり。今回のネットオークションでは、果たしてどれくらいの値がつくのだろうか。

また同時に、今回財務省がネットオークションで保有金貨の一部売却を決めたことは、とりもなおさず「ネットオークションの一般性と普及度の高さ」が認められたことに他ならない。一部地方公共団体で行われている、差押さえ物件の売買などとあわせ、今後ますますネットオークションの利用は公私共に増えることだろう。

※もちろん記念貨幣としてなら現在でも金貨は時々発行されているし、基本的に通常貨幣として使うこともできる。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ