20億円超の利益をあげた個人投資家は、元々種銭が100万円のスイングトレーダーだった?
2005年12月18日 14:37
【先の記事(さらにいた、ジェイコム株式で個人が20億円超の利益)】にある通り、【みずほ証券】の【ジェイコム(2462)】株式誤発注にはじまる一連の事件で、個人投資家としては異例の20億円の利益を得た千葉県の27歳男性の素性が一部nikkansports.comの取材で明らかになった。記事によれば取材に応じた父親の談として、元々この投資家は5、6年前に約100万円の元手で株取引をはじめたという。
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個人投資家で巨額の利益を得た、というとすぐに頭にはデイトレード(一日のうちに何度も同一銘柄の取引を繰り返す手法)が思い浮かぶ。だがこの男性は、ネット証券を通じて数日程度で短期売買を繰り返す「スイングトレード」の手法を用いたという。元々100万程度の種銭は今やジェイコム株式を購入するに投入した34億円をはるかに超える額になっているもよう。
投資スタンスである「スイングトレード」は「デイトレードより多少長い程度の期間」であり、「数日から数週間の程度」という。長期保有はほとんどしないとのこと。
父親の話では、くだんの「誤発注に伴い34億円をジェイコム株式に投入した際」には父親も同席していたが、単純に「値がついたので買いを入れたという感じであり、冷静にオーダーを入れていた」とのこと。元々株式投資に詳しいわけでもなく、取り立てて取引に関する勉強もするまでもなく、独自の取引手法で巨額の利益を稼ぎ出したとのことである。
トレードスタイルは人それぞれだし、運も実力も千差万別。とはいえ(今件取材内容が事実とすれば)「20億円超利益の個人投資家」は、今件が明るみになった際に当初言われていた「元々大地主か資産家で大量の種銭があった」わけではなく、零細投資家から数年でこのレベルにまでのし上がった実力の持ち主だったわけだ。
夢のまた夢の世界の話のような気がするのは相変わらずだが(苦笑)。
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