ペイントハウス(1731)、JASDAQの度重なる警告に対して上場廃止禁止仮処分申立て

2005年12月01日 07:05

外壁を中心とした住宅リフォーム大手のペイントハウス(1731)は11月28日、JASDAQに対して上場廃止を禁止するよう仮処分申立てを東京地方裁判所に申し立てた(【発表リリース、PDF】)。

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リリースによればペイントハウスの主張としては、監理ポスト割り当てという経験をしながらも経営危機を何とか脱し、財務的に上場廃止規定には抵触しない、経営再建には上場を維持することが必要だから廃止をすることのないよう「上場を廃止してはならない。との裁判を求める」ということである。

一方JASDAQ側では夏以降に限っても、

【(株)ペイントハウス株式(1731)の監理ポスト割当理由の追加について(8/23)】
【株式会社ペイントハウス株式(1731)に関するご注意(10/21)】
【(株)ペイントハウス株式(1731)の監理ポスト割当理由の追加について(10/26)】
【(株)ペイントハウス株式(1731)に関するご注意(11/21)】

など何度となくペイントハウスの財務状態と上場廃止基準に関する告知、警告を行ってきたが、先日のペイントハウス側の仮処分申立てについて11月30日、【正式なコメントを発表した(PDF)】。発表では

今後、当取引所では、証券市場の開設者として、証券市場の信頼性の確保及び投資者保護の観点から、同裁判所において必要と認められる主張を行い、適切な対応を行ってまいりたいと考えております。


とだけ述べており、ペイントハウス側の主張をどう受け止めているかについて具体的なコメントはなされていない。

要はJASDAQの上場規定における債務超過の取り扱いに関する解釈の違いによって、上場廃止となるか否かが決まるため、ペイントハウスとJASDAQが争っているという構図になる。

ペイントハウスとしては会社そのものはもちろん、上場廃止となれば「困る」人たちが大勢いる模様であり、必至さがうかがえる。もっとも上場基準を満たすかどうかは基本的に会社側ではなく証券取引所が判断するものであり、是正措置を求められたにそれに従い、解釈にも首を縦に振るのがごく普通のあり方。そこを、仮処分という法的手段を持ち出してまで「上場廃止するな」というあたり、お門違いな雰囲気がしなくもない。

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