133年前の「タイムカプセル」をハワイで発見

2005年12月14日 12:15

タイムカプセルイメージ[このリンク先のページ(Cnn.co.jpなど)は掲載が終了しています]によると、ハワイ王朝のカメハメハ5世が133年前に埋めたと見られる「タイムカプセル」の場所を、アメリカのデンバー大学教授らの調査チームが突き止めたとのこと。だがそのタイムカプセルは歴史的な建築物の壁の中に埋め込まれているため、掘り出さずにそのままの状態で保存しているという。

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タイムカプセルが見つかったのは、かつては議会や裁判所として使われ、現在は州最高裁と司法図書館などに利用されているアリオラニ・ハレの建物。記録によれば1872年2月19日にカメハメハ5世が当時の品々を納めた小箱をこの建物の中に埋め込んだという。

デンバー大学の人類学教授らはこの小箱を軍が使用する高精度な地中探知レーダーをつかい10分ほどで見つけ出した。小箱は建物の壁に埋め込まれているため掘り出すことはできなかったが、記録によれば中には王族の写真やハワイの切手、王国憲法、硬貨21枚、地元紙11部、カレンダー、ハワイ語の辞典などが入っているという。

タイムカプセルにまつわる話は多かれ少なかれ夢があるが、今回の「133年前のタイムカプセル」は2世紀を超えた想いがこめられているわけで、感慨深さもひとしおのもの。恐らく、この建物の壁が自然風化などで朽ち果てるまで、このタイムカプセルは眠り続けることだろう。

身近なタイムカプセルといえば、マンションなどの大型建築物の入り口付近で見かける石造りのネームプレート(定礎)。記念の言葉と完成日などが刻まれているが、あの中は引き出しになっていて、設計図をはじめとしたその建物の記録となる資料が収められている(ことが多い)。いわばその建物自身のタイムカプセルということになる。

これら「身近にあるタイムカプセル」も、願わくば世紀を超えて想いがこめられることを祈りたいものだ。

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