アメリカ産牛肉輸入、12日にも解禁へ

2005年12月07日 07:50

【NIKKEI NeT】によると【農林水産省】【厚生労働省】は12月6日、アメリカ産とカナダ産の牛肉の輸入再開を12月12日にも決定する方針を決めたという。2003年12月の禁止措置から2年ぶりの輸入再開。この輸入解禁を受けて、牛丼チェーン店などでは早ければ来年1月中旬にもアメリカ産牛肉の扱いを始める見通し。空輸を行いイベント的に年内の試験販売の可能性もある。

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記事によると内閣府の食品安全委員会は12月8日に、アメリカ・カナダ産牛肉の輸入を事実上認める答申を農林水産省・厚生労働省に提出。BSEに感染しにくい生後20か月以下に限ること、脊髄などの危険部位を取り除くことを条件としている。すでにアメリカからは「30か月に緩和しろ」などの【圧力がかかっている】こともあり、輸入が再開されても政治的駆け引きは継続するものと思われる。

一方、アメリカ産牛肉が外食産業などから待望される原因は何よりもまずその「安さ」と「確保できる量」という点にある(味、もあるが)。供給量が十分でないと、需要側が満足するような状態にはすぐにはならないだろう。

だからといって焦るあまり、検査を甘くしたり虚偽表示が横行するような検査体制にしてしまうのは本末転倒に他ならない。消費者が自分の意思で選択できるよう、厳しく管理してほしいものだ。

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