中外製薬、インフルエンザ対策としてタミフル1000万人分確保にメド
2005年12月15日 13:00
【NIKKEI NeT】によると【中外製薬】は政府の新型インフルエンザへの対策に沿い、対処薬の「タミフル」の国内供給を拡大する。供給元であるスイス・ロシュとの合意により、備蓄用として2006年度中に1000万人分の確保にメドがついたことを明らかにした。
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【先にも記事にした通り(インフルエンザの治療薬「タミフル」、実は日本が世界一の消費国)】タミフルは多種多様に型を変えてくるインフルエンザウィルスに対し、「インフルエンザの症状がさらにひどくなるのを抑え、症状が出ている期間を短縮する」対処薬であり、根治薬ではない。だが、効果的なワクチンが開発されるまでの間、病状を緩和するための「備蓄薬」としては欠かせない薬。最近では「タミフルが不足するのでは」という不安から、個人で海外から輸入するなどして備蓄する人も増え、日本だけでなく世界的に供給不足が懸念されていた。
なお記事によれば、今回用意される1000万人分は、通常のインフルエンザ治療薬とは別枠。来年度における中外製薬の供給計画は、通常用1200万人分と備蓄用1000万人分をあわせ、例年の2倍の量となるという。
こんなとき、投資家なら「中外製薬成行買い!」とするであろうが(いやむしろ、タミフル不足が話題に登った前後から買い集めるのが賢い投資家というものか)……。
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