株価の上昇と共に配当利回り低下中、東証一部平均は0.95%

2005年12月29日 08:30

株式イメージ【NIKKEI NeT】によると、株価の上昇と共に上場企業の株式配当利回りが低下の傾向にあり、【東京証券取引所】第一部全銘柄の平均予想配当利回りは12月27日現在で0.95%と、2000年9月21日以来の低水準となったという。配当利回りは年間配当額を現在の株価で割ることで算出される。

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記事によれば好業績を背景に増配を決めた企業は4社に1社の割合にのぼるものの、それを上回る株価の上昇で配当利回りは低下している。2005年5月26日には1.31%で推移し10年物国債の利回りを上回っていたが、今回の最新調査結果によりその水準より下であることが分かった。

キャピタルゲイン(株式の売却益)を採るのか、それともインカムゲイン(株式による配当益など)を重視するのかはそれぞれ個人の投資家の判断次第。キャピタルゲイン重視の人にしてみれば配当利回りなど知ったことではないだろうが、一方で利回りは少なからぬキャピタルゲイン投資家による指標の大きなファクターであり、株式そのものの売買の傾向に少なからぬ影響を与えるのも事実。

べらぼうに高い利回りを出していたりタコ配(その会社の1株あたりの利益以上の配当を出すこと)の銘柄は別にしても、配当利回りは投資判断をする時に重要な要素となるはずだ。株価の上昇で全体的な配当利回りが落ちた今、「いまだに利回りが高い」優良株こそが、割安銘柄として物色されるターゲットになるのかもしれない。

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