記事によればTBS側では局長級以下の社員5人程度が楽天本社におもむいて、財務面の見通しなどについて説明を求めるとしている。楽天側もこれに応じる意向とのこと。実務者レベルとはいえ、両社間で直接対話が行われるのは楽天の統合の申し入れ以来初めてのこと。

TBS側は今回の対話を元に11月末を目標に楽天側の提案への回答をまとめる意向。いわば書類作りの資料集めの意味合いが強く、TBS側としては今回の交渉で状況の進展は考えていないもよう。一方楽天側としては今交渉を橋頭堡に、何としても案件を推し進めたい意志がある。

「タヌキとキツネの化かしあい」という言葉が当てはまるかどうか疑問もあるが、あれやこれやと牽制球をお互いに投げまくっているようすがうかがえる。もっとも投げている球の数は圧倒的に楽天側の方が多く、TBS側はあまり関心をよせずに楽天側の球を避けているような様相ではあるが。