あなたの親指、大丈夫? 「反復運動過多損傷(RSI)」が気になる人に
2005年11月01日 08:59
先に【ケータイの使いすぎには要注意?! 反復運動過多損傷(RSI)が急増】でアメリカにおける「反復運動過多損傷」の話を取り上げたが、日本国内でも気になる人は多いようすがうかがえる。ある意味、携帯の多様、親指への負担の危険性はアメリカよりも日本国内の方が深刻なのかもしれない。道端を歩きながら目にも止まらぬ速さで親指を動かし携帯でメール内容を打ち込む姿を見かけるとつくづくそう思う。
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同じ運動を異常なほどに繰り返すことで起こる反復運動過多損傷(RSI:Repetitive Stress Injury)は何も親指に限った症状ではない。携帯電話・端末が普及するはるか前から機械工などの間では起こりえたものだし、パソコンの過度な使用でもおきうる。特にノートパソコンでは肩や腕にかかる負担が大きく、発症しやすいとされている(【参考:C-NET Japan】)。また、パソコンの使い過ぎで腕がしびれるといった腱鞘炎(けんしょうえん)なども、この疾病の一種と考えていいだろう。
反復運動過多損傷は昔から問題視されていた症状ではあるものの、特効薬的な処方は無い。親指にしろ腕にしろ手首にしろ症状が発した場所に違いはあれど、「発生した原因となるものを取り除くかひかえ、身体の自己治癒力によって回復するよう体調を整えていく」しかない。上記の記事では症状の回復について
生活習慣を見直し、仕事中の姿勢に気を付けることが、PCの使い過ぎに起因するさまざまな症状を回避するうえで欠かせない。20~30分おきに休憩をとってストレッチしたり、食事に気を付けたり、まめに体を動かしたりするなどの心がけ次第で、状況を大きく改善することができる。また、持ち運びが可能なノートPCを利用する人は、仕事を切り上げるタイミングをつかむことも重要だ。
と説明しているが至極当然といえよう。
パソコンソフトではシェアウェアで【Break Reminder】なるものまで存在する。これはパソコンの使用時間・休憩時間を事細かに設定できる「インターバル設定ソフト」で、予防と回復の両面に対処できるという。本来ならストップウオッチなりクッキングタイマーなりを使えば済む話なのだが、仕事依存症(ワーカーホリック、ホリックワーカー)気味な人が反復運動過多損傷になりやすいことを考えると、ソフトの面から「ストップ」をかけてもらうのが良いのかもしれない。
また、パソコン向けに限定すれば、ELECOM MOH-008BK
日本ではまだそれほど大きな問題として話題にはなっていないが、携帯電話の普及がこれだけ急速に広まっている以上、特に親指への反復運動過多損傷の発生はここ数年の間に必ずや大きな社会問題となりうるはずだ。携帯を多用している人は意図的に、使いすぎに注意し、親指に変調を感じたら躊躇無く医者に相談するべきである。
(最終更新:2013/09/20)
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