「免疫力がつく」でも「ラッキー」でも無く。特定キムチに潜む「卵」を解く

2005年11月29日 12:10

【夕刊フジBLOG】において、先に【「なあに、かえって免疫力がつく」】【「キムチで感染したら、ラッキーかもしれない」】と火消しとも取れる擁護発言が繰り返された、中国・韓国産キムチに混入されていた回虫(寄生虫)の卵について、東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎博士による解説が掲載された。今記事は夕刊フジに11月17日に掲載されたもので、すでに目を通している人もいるかもしれない。

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記事ではまず、韓国側の発表「韓国産のキムチから見つかった回虫の卵は安全」について、けっして安全とは言い切れないと断じ、まだ中国産に混入していた卵の方が害が少ないことを詳細に、その卵の形成プロセスも交えながら説明している。特に韓国産キムチから検出された、イヌやネコの回虫の卵は、すでに知られているアニサキス症やエキノコックス症と同レベルで危険であるとしている。

ちなみに記事では「今回見つかった卵は未成熟であり、未成熟なら危険ではない」としている。

社説やコラムにそれほど大きな注力や時間をかけるのは費用対効果の上で問題があると考えるのは道理であり、さっさと書き終えるのも仕方ないかもしれない。毎日のように更新するコラムに今回取り上げたような夕刊フジの記事のレベルの注力を求めるのは酷だろう。だがそれでも最低限の注意を払わねば、「社説だしメイン記事と違って重みがないと言い訳できるから、イメージが悪くならないような、(色々な意味で)都合のよい誘導記事を書いてしまえ」「適当で流し書きすればいいや」という思惑で書いたのだ、と読者に思われても仕方がないだろう。

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