「未公開株を買いませんか」甘い話にはワナがある、ご注意を
2005年11月28日 06:55
【野村證券(8604)】は11月25日、【未公開株の取得に関するご注意】という告知を出した。新規公開株(IPO株)の勧誘について、怪しげな勧誘が多数報告されていることを受けてのものだ。
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告知内容は次の通り。
関 係 各 位
未公開株式の取得に関するご注意
最近、未公開株式の取得にかかわる詐欺的な勧誘を受けたとのお問い合わせが散見されております。新規公開株式の勧誘を行うにあたり証券会社は、目論見書の交付が義務付けられており、新規公開株式の取得の申込みの際には、目論見書をご確認くださいますようお願いいたします。
昔から「未公開株を買いませんか」と言葉巧みに勧誘をし、計画倒産予定のわけの分からない会社の株式や有名非上場会社の偽者の株式や似た名前の別名会社の株式をつかませるという、俗に言う「未公開株詐欺」は存在していた。以前「リクルートコスモス社の未公開株譲渡に絡む政治家への献金疑惑」が話題になった時も多発したが、今回はその比ではない。
何しろインターネットとネット証券の普及で、株式投資へのハードルはグンと低くなった。一般大衆紙でもさかんに上場株式を購入してしこたま儲ける話が記事として組まれている。知名度が高くなればなるほど、詐欺をする側も「最近世間でも話題になっている」というセールストークに信憑性を持たせることができるわけだ。
まっとうな証券会社からのオススメでもスカを引かされることがあるが、それでもその「スカ銘柄」は単に期待はずれだっただけの話であり、偽物というわけではない。詐欺師らが薦める「未公開株」はそれですらない。
当方(不破)あてにもこの夏、【参考:ア○バン○・ト○ードというところから】未公開株販売を語った詐欺師から電話がかかってきた。ていよくあしらったが、小銭を持っていて予備知識が無い人はひっかかってしまうかもしれない。先の野村證券の告知文にもある通り、勧誘には「目論見書の交付が義務付けられて」いる。それすらないのは問題外だし、もしそれがあったとしても中身はスットコなものかもしれない。
基本的に電話営業や飛び込み営業などで「未公開株を買わないか」というものがあったら、ほぼ確実に詐欺(的)商法だと思って間違いない。ご注意を。
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