モバイルにも広がる検索連動型広告(リスティング広告)サービス

2005年11月26日 12:45

【CNET Japan】によると、携帯電話における検索サービスの分野で、検索結果に連動した広告を表示させる、いわゆるリスティング広告を提供する企業が続々登場しているという。記事では音声認識を利用した検索サービスを提供する【ボイスドメインサービス】が、モバイル検索連動型広告を提供する【サーチテリア】と提携した例などが説明されている。

スポンサードリンク

リスティング広告は、パソコン上の検索エンジンでは大手がほぼすべて導入しているもので、検索エンジンを使う際にユーザーが入力するキーワードと関連した広告を、検索結果と共に表示するもの。例えば「クリスマスプレゼント」と検索すると、当然そのキーワードに関連したページの検索結果が表示されるが、その横に、「クリスマスプレゼントを通販で提供するお店の広告」が表示されるというもの。

リスティング広告のメリットは、ユーザーが積極的に求めている情報に関連した広告を表示することで、検索結果そのものの価値を高めると共に、検索結果ページではなく、「ユーザーニーズにマッチした広告」に誘導される可能性が高いという点にある。また誘導された場合、そのユーザーが具体的なアクションを採る可能性も高い。

元々インターネットの広告は、ニーズにマッチする対象に提供するのが望ましい(ネットに限ったことではないが)。例えば動物愛護をうたったサイトに焼き肉店のバナー広告などマッチするはずもない。そのようなサイトに合うのは、一つ例をあげるとすれば、自然に優しいアイテムを販売するお店の広告である。同様に、ゲーム攻略ページに学習机のバナー広告を掲載しても効果はほとんどないだろう。効果があるのはゲームソフト通販や攻略本の販売サイトへ誘導する広告だ。

リスティング広告はそのような「ユーザーニーズにマッチした広告」を、「検索をする」という積極性の高いユーザーに提供することで、ユーザーにとっても広告主にとってもプラスとなる手法である。また広告そのものがコンテンツとして価値のあるものとしても位置づけることが可能となる。

先の例なら「クリスマスプレゼントというキーワードで検索したのだから、クリスマスに向けてのプレゼントを探しているに違いない。ならばクリスマスアイテムを提供しているネットショップなどの広告を表示させれば効果的だろう」と検索エンジン側が判断して表示するわけである。

もちろんその表示も上位にある方がクリックされやすくなるので、実際には反映されるキーワードと表示の優先順位を巡り、広告主側で広告費用を巡る駆け引きが展開されることになる。

このリスティング広告が今、携帯電話の分野にも広まりつつあるという。携帯電話での検索サービスの利用度は、画面の小ささや操作系の問題からこれまではあまり重要視されてこなかった。しかし今後は端末の高機能・大型化に伴い、本当の意味での、パソコンに代わる「モバイル」なネット端末として流通することだろう。もちろん、検索サービスの利用度も高まるに違いない。

と、なれば検索連動型広告サービスに多くの企業が注目するのも道理であるといえよう。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ