ニフティ、既存のブログサービス「ココログ」にニフティ会員でも無料でできる「ココログフリー」スタート
2005年11月26日 04:40
【ニフティ】は11月24日、同社が現在提供中のブログサービスである【ココログ】を無料で利用できる新形態「ココログフリー」をスタートした(【リリースページ】)。
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「ココログ」は元々【TypePad】をカスタマイズして提供されているブログシステムだが、ニフティ会員を中心に無料・有料でサービスを提供していた。無料版(ベーシック)では最低限の機能を提供し、有料版(プラス・プロ)で拡張機能を用いることができるようになっていた。
今回導入された「ココログフリー」のプランは、既存の3プランのいずれもより、そのほとんどの点(特にマルチメディア関係において)機能が充実しており(【参照:プラン比較一覧】)、多少以上に既存ユーザーには理不尽さを感じざるを得ない。「ココログフリー」唯一のネガティブな点としては、ニフティ側によるGoogleAdsenseの広告が自動挿入されることくらいだ。
元々ブログシステムの運営はどのようなビジネスモデルを構築していくかが最大の課題であった。大量の顧客を集めることができれば、SEOの面や他コンテンツへの誘導が容易になるなどスケールメリットを享受できるが、それらは直接的な「キャッシュ」には結びつきにくい。
そこでニフティではその「キャッシュ」の集め方について、当初の「機能限定の無料版で顧客を集めて有料版へ移行させてその課金で利益を得る」考えから、「機能豊富な無料版で顧客を集め、そのブログに掲載させた広告で利益を得る」スタイルに方針をスライドしたもようである。
既存ココログのユーザーにも、ココログフリーのような豊富な機能は来年3月に導入する予定であるという。果たしてそれまで、既存ユーザーがどれだけ残ってくれるだろうか。あるいはニフティにとっては一種の賭けなのかもしれない。
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