誰もがいつも食べている!? 「もどき食品」
2005年11月22日 06:31
【先に成型肉をステーキと称して売っていたことに関して公正取引委員会から排除命令を受けた】ステーキチェーン店の【フォルクス(8216)】の話に驚いた人も多いだろうが、実はこの「成型肉」は外食産業では何十年も前からごく普通に使われているという。その「成型肉」に限らず、さまざまな「もどき食品」について【ゲンダイネット】で特集が組まれていた。
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記事では『新・食べるな、危険!』の著者で、NPO法人【食品と暮らしの安全基金】http://tabemono.info/の事務局長・小若順一氏の談が記載されている。曰く、
横隔膜などの内臓肉と脂身を、リン酸塩という添加物でつなぎ合わせて作った合成肉です。弁当に入っている一口ステーキや居酒屋のサイコロステーキ、低価格の焼き肉やしゃぶしゃぶの食べ放題で出される円形にスライスされた肉は、これがほとんど。外食産業では正確に表示していないケースが多いため、今回の公取委の命令に業界はパニックでしょう。
業界はショックかもしれないが、それ以上に消費者にとってもショックに違いない。
業界も厚生省も安全性に問題はないとしているが、小若氏は「安全性に問題はないとはいえないが、世の中にこういった加工食品はあふれているから心配しだしたらキリがない」という主旨のコメントをしている。さらに記事ではこの「成型肉」に限らず、ちまたにあふれている「もどき食品」をいくつかあげている。よく知られている例ではいくらやしめじ。後者は大半がヒラタケだという。
もどきであろうとフェイクであろうと、それが明記されていて安全ならば何の問題も無い。要は食べる人の心境の問題だし、指摘されなければ幸せだからだ。問題なのは、それをホンモノと偽って提供・販売し(不当な利ざやをかせいだり)、安全性に問題がある場合だ。
【昨今問題になっているアメリカ産牛肉輸入再開問題】とあわせ、口にするものへの情報の適切な開示と安全性の追求には、これまで以上に各方面で注力してほしいものである。それを踏まえているならば、もどきだろうとがんもどきだろうと※大歓迎だ。
※ここでは言葉のゴロから「がんもどき」を取り上げたか別に「がんもどき」を下卑しているわけではない。「がんもどき」、つまり「雁擬」であり、鳥の雁の肉の味に似ていることからつけられた名前であることとかけている。精進料理などで使うために作られた代用品であり、関西では「飛竜頭」。こちらはポルトガル語のフィリョースという揚げ菓子が語源だという。
(最終更新:2013/09/20)
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