すき家、あらためてアメリカ産牛肉の当面不使用を表明

2005年11月19日 12:00

すき家牛丼イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると牛丼チェーン店「すき家」を展開するゼンショー(7550)の小川社長は11月17日、年内にも開始されるとされているアメリカ産牛肉について、「消費者の安全の観点から使用できない」とし、当面はすき家におけるアメリカ産牛肉の使用再開を見送る方針を明らかにした。

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小川社長は自らアメリカで食肉処理現場を視察、その上で「脳など危険部位が焼却処分されていない」と指摘。そして「メーカーの製造物責任と同様に、消費者に対する責任がある」として、牛丼を消費者に提供する立場として、安全確保の責任があると談じた。すき家では去年9月から、代替品としてオーストラリア産牛肉を使い、牛丼を復活させている。

ゼンショーは【先の11月1日の記者会見(すき家、米国産牛肉使用は当面見合わせを表明)】においても、アメリカ産牛肉の使用見合わせを明らかにしていたわけだが、今回の発言はそれに念を押す形となっている。小川社長の意見は単純に第三者から提示されたデータなどだけでなく、実際に現場を訪れて検査のようすを自分の目で確かめたり、「1頭あたり20ドルで検査が可能なのだからするべきだ」と具体的な数値をあげて改善案を持ち出している。それだけに、小川社長の発言には重みがある。

他の牛丼チェーン店との差別化を図るためなのか、それとも誠実な思いからなのか、または他に思惑があるのかは不明だが、ゼンショーではアメリカ産牛肉以外でも【キムチの安全性疑惑】においても素早く、消費者の不安を払拭するようなアクションに出るなど、消費者の側にたった姿勢が見て取れる。それが仮に「スタンドプレー」であったとしても、それすらしないところと比べれば百万倍も評価されるものだといえよう。

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