普及しつつある携帯デジカメ。画質になお不満も

2005年11月13日 11:50

【BCN総研が発表したアンケート調査(PDF)】によると、携帯電話のデジタルカメラ機能付版の普及率は9割近くに及び、その機能を使用している人も6割近くに及ぶことが判明した。使用しない人は2割弱にとどまっているという。

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デジカメ機能付携帯電話を利用する理由でもっとも多かったのは「手軽に写真を撮りたいから」が49.9%でトップ。驚くべきことに「必要ではなかったが購入したら付いていた(ので使うようになった)」が45.6%を占めていること。つまり、携帯電話を買ったらたまたまデジカメ機能がついていたので、デジカメを使うようになった人がそれだけいる、ということになる。

データの保存形態としては「内蔵メモリに長期的保存」がもっとも多く61.9%。一般の銀板カメラやデジタルカメラのように画像を必ず保存したい、というものではなく、メモ帖代わり、あるいはビデオの撮りだめ感覚で用いている様子がうかがえる。

デジカメメーカーが危惧している問題である「デジカメ機能付携帯電話とデジカメの関係」については、両者を持つユーザーからの調査結果として、「特に変化は無い」とする人が80.1%にも及んでいた。現時点という前置きが必要だが、デジカメ携帯とデジタルカメラは使用方法や機能面でのすみわけができているということになりそうだ。

デジカメ機能付携帯の不満点では「画像が悪い」「画素数が低い」「画像が粗い」など、スペックの低さが列挙されている。ただこれは今後間違いなく改善される問題。現在ですら30から100万画素がスタンダード、200万画素レベルのものもある状況だが、じきに200から300万画素、光学ズームやフラッシュも標準装備され、ホワイトバランス機能なども搭載し、ちょっとした高級デジカメにまさるとも劣らない機能を搭載したものが続々登場することになるだろう(それと並行して動画録画機能も進歩するに違いない)。

本来の「携帯する電話」機能の他に、簡易ポータブルインターネットブラウジング端末、メール送受信端末、デジカメ、簡易ネット通販端末として、携帯はますます機能を充実し、ユーザーに欠かせない生活必需品となりつつある。多種多彩な機能が続々登場しているが、実際に多数の人に使われ、普及するのはそのうちのごく一部。次はどんな機能が普及するのだろうか。

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(最終更新:2013/08/29)

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