ブログで簡単日記配信、次は簡単動画配信?
2005年11月13日 12:20
【BroadBandWatch】によると、【AXSEED】は撮影した動画をネット上で配信できる【mooom(むーむ)】の実験サービスを開始した。パソコンだけでなくiTunesや携帯電話へ向けて配信することも可能。
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mooomへアップロードできる動画形式は3GPP、3G2、AMC、MPEG-1/2/4、Quicktime。容量は1ファイルあたり5MBまで。音声がMP3のAACも不可。容量は1ユーザーごとに100MBまで用意されているほか、動画を非公開に設定することも可能。
アップロードされた動画はそのままではなくFlash形式に変換され、mooomのユーザーページで閲覧できるだけでなく、ブログなどに設置ができる。また、ユーザーページや画像につけたタグのRSSを使い、iTunesからPodcasting方式で動画を使うこともできる(QuickTime形式に変換される)。
携帯電話にもシステムは対応。メールの添付で動画をアップロードできるだけでなく、アクセスした端末に最適化された動画のダウロードも可能。
気になる料金だが、現在試験中のため利用料は無料。正式サービス化されても個人は無料を継続するという。
驚いたことに同システムでは、無料で使用できるにも関わらず、配信される動画には広告は挿入されない。もっとも現在は試験中のため、正式サービス開始の際には広告が含まれるかもしれない。公式サイト上には現在のところその点に関する言及はない。
なお類似のサービスはすでに【FlipClip】にて行われている。こちらは利用そのものは無料だが動画に広告が挿入される。有料プランを使えば広告は入らなくなるので気になる人はそちらを選ぶという手もある(【参照記事:BroadBandWatch】)。
携帯電話の搭載機能で動画保存も当たり前になりつつある昨今。日記をアップするブログに近い感覚で、これらのサービスを使ってたくさんの人が動画や音声のネット配信をする日は近づきつつある。ネットと既存メディアの融合は、大手既存メディアサイドからだけでなく、確実に個人レベルからも始まりつつあるのかもしれない。
個人的に気になることといえば、こういったいわばASPサービスによる動画配信を用いた場合、その動画の各種権利はどこが持つのだろうか、ということ。明確な定義が見当たらない場合が多いが、あらかじめしっかりと決めておかないと、ブログが流行りだしてから起きた権利問題が再発しかねない。明確なルールを作っておくべきだろう。
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