「ベーマガ」のパソコンレクチャーシリーズを描いたくりひろし先生のセキュリティ漫画新刊発売
2005年11月19日 04:40
かつて【電波新聞社】から発売されていたプログラム投稿・ゲーム情報誌「マイコンベーシックマガジン(ベーマガ)」で、Dr.Dやつぐみちゃんらが登場するパソコン関係のレクチャー漫画を連載していたくりひろし先生の新刊『アクセスガール アスカ危機一髪 アクセス探偵』が技術評論社から発売された。1,554円(税込)。B5判。
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ベーマガといえばかつてパソコンやポケコン(ポケットコンピュータ)でプログラムを作るのがブームだった、いわゆる「マイコン時代」に、プログラムの投稿先冊子としての雄だった月刊誌。他にもパソコンを用いたコンピュータミュージックなどの作成・投稿の場でもあり、アーケードゲームを中心としたゲームホビーの情報配信の場でもあった。
だがプログラムを自分で作るブームが過ぎ去り、ユーザーのニーズも少なくなると他のプログラム投稿誌同様ベーマガも苦戦をしいれらるようになる。何度かのリニューアルを経て、2003年4月に惜しまれつつ廃刊。
同誌はプログラマの登竜門としてだけではなく、山下章先生など数々の業界関係者を生み出し、数々の攻略本によるゲーム攻略記事の発祥の場の一つでもあり、パズルゲーム『ぷよぷよ』ブームの火付け役としても知られている。
くりひろし先生はこのベーマガで「パソコンレクチャー」コーナーにて漫画でパソコンの知識を分かりやすく紹介するページを担当。ベーマガ休刊後も「パソコンレクチャー」と同じようにパソコン関係の教育漫画を描かれているようで、安心したファンも多いのではないだろうか。なおこの最新刊以外にも、『アクセス探偵IHARA―エンターテイメント情報セキュリティコミック』や『まんがDE(で)入門MS‐DOS―絵夢ちゃんパソコン奮闘記』が既刊として発売済みである。
今やほぼ全滅してしまったプログラム投稿誌だが、一誌くらい復活しても良いような気がする。紙媒体が難しいのなら、ウェブ上で冊子版と同スタイルの「プログラマ登竜門」的サイトを作ってみてはどうだろうか。プログラマになりたい人は今でもたくさんいるのだから、案外ニーズはあるのかもしれない。
個人的にベーマガとは何かとつながりがあり、同時にくりひろし先生の一ファンでもあった当方(不破)としては、先生の冊子が発売されていることを知り、正直驚いている。機会があれば実際に手にとってみたいものだ。
(最終更新:2013/09/20)
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