ネット版恐喝ウイルス続々登場、「パソコンの命が惜しくば金払え」
2005年11月11日 06:15
【NIKKEI BP】によれば、ユーザーのパソコンやファイルを一時的に利用できないようにして「復旧したくば金を払え」と恐喝する悪質なウィルスが確認された。レジストリを改ざんし「12時間以内に約5ドル払えば復旧プログラムを送る」とロシア語で表示されたレジストリが表示されるもの。
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いわゆるパソコンやファイルを「人質」にして金銭を要求する恐喝ウィルスなわけだが、上記の例の他にもいくつかのパターンがあるようだ。記事では特定のファイルを暗号化してしまい、その暗号化されたファイルと同一フォルダに新造されたドキュメントには「解読用メールを購入したくばこのメールアドレスへ連絡を」との記載があるものが例として取り上げられている。
幸いどちらのウィルスも、ユーザーが意図的に実行しなければ動作するものではないため、「妖しい実行ファイルは開かないように」「恐喝されても金銭を支払うな」と警告している(※原文では「脅迫」とあったが金銭の要求をしているので当方では「恐喝」と改めた)。
無尽蔵にデータをコピーできるのがインターネット技術の利点の一つであり、センスあるアイディアをうまく活用することで莫大な効用や利益を生み出せる可能性があるのは事実。だがそれをこんな形で「悪用」するのは、スパムメールやワンクリック詐欺よりタチが悪い。技術があり金がほしいのなら、もっと社会にポジティブな方面で力を発揮し、金銭を得れば良いのに……。
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