「ワンクリック詐欺にだまされるな」と警告したジャーナリストがだまして逮捕。本人は否定
2005年11月08日 07:56
『NIKKEI NeT』などが報じたところによると、ネット犯罪への警鐘をならしマスコミなどでも多数登場しているインターネットジャーナリスト森一矢容疑者らが、携帯電話のサイトを悪用した「ワンクリック詐欺」で現金を詐取したとして逮捕された。本人は「覚えていない」と容疑を否認している。
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森容疑者はネット犯罪に精通したジャーナリストで『多数の関連著書』も執筆し、またテレビや雑誌などにも数多く登場している。夕刊フジなどでの【「裏インターネット事件簿」】も有名。また、【国民生活センター】の刊行誌でも連載を担当していた。
調べによると森容疑者は、虚偽の携帯電話有料サイトの登録料金を名目に現金をだまし取ろうと、昨年神奈川県の女性に携帯電話会社をよそおったメールを送り、メール上のアドレスをクリックさせて作成したサイトに誘導して登録をさせたうえで、後日「登録料が未納る支払わないと裁判に訴える」として約5万円を入金させだまし取った疑い。
逮捕した岩手県警では余罪は450件ほど、2800万円程度にのぼるという。
多数の著書を刊行しメディアからも引っ張りだこの第一人者であるのだから手口に精通していて当然。だからといってその手法を使って犯罪に手を染めたのでは何の意味もない。
あるいは「実際の手口を経験することで犯罪者側の心理を分析し云々」「加害者の側からの実情をルポするために云々」という理由でもあるのだろうか。そう主張したとしても余罪の多さから言い逃れをすることはできまい。【先にIPAもワンクリック詐欺が急増したとして警告して】いたくらいにこの系統の犯罪が社会問題化しているのに、問題性を訴えかける側が実は問題側だったりするというのではお話にならない。
『インターネット犯罪 だます人・だまされる人』や『ケータイトラブル完全撃退マニュアル』出すのはいいけど、「だます」人になっちゃダメでしょうが……。まぁ容疑が事実だとすれば、まさに「現場からのナマの声」を元にした記事、冊子なだけに、信憑性も高まるのだろうが、不謹慎極まりないことに違いはあるまい。
(最終更新:2013/09/20)
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