構造計算書偽造問題でシノケン(8909)物件も該当。公式見解を同社発表

2005年11月20日 18:45

先に【NIKKEI NeT】などで報じられたとおり、姉歯(あねは)建築設計事務所による構造計算書の偽造によって、首都圏の複数のマンションで耐久性に問題があることがあきらかになった件で、シノケン(8909)(旧シノハラ建設)のマンションが複数含まれていることが明らかになった。

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記事によると上記記事や【国土交通省の特設ページ】でリストアップされたシノケンが建築主のマンションは、事実上すべて木村建設が設計・施工を手がけ、その木村建設は仕事が速いという理由から姉歯建設設計事務所姉歯建築設計事務所を選んでいたという。

今件についてはまだ事件が発覚したばかりであり詳細が明らかになっておらず(国土交通省のものもまだ「中間」報告に過ぎない。逆に考えればそれほど事態は深刻なもの)、また責任の所在も(姉歯建築設計事務所はともかく)明確化されていないので、専門家でもない当方(不破)が詳細を語るのはまだ控えたい。

ただ、「アパート経営は土地がなくても自己資金が少なくてもできる」をキャッチコピーに、九州エリアで急成長を遂げて上場を果たし、関東地域にも意気揚々と進出した同社だけに、同社自身はもちろんマンションの持ち主、そして株主に走った衝撃は推し量ることができないくらい大きいに違いない。

現状においてシノケンでは公式発表リリースを公示している(【リリース】)。今後事実が明確化するにつれ対応もより具体的なものに変わっていくだろうが、現段階の「発生要因について」の部分で

当社は2001年に東京へ進出いたしました。その際、東京地区には協力会社が存在していなかったため、設計・施工を自社でコントロールすることができておりませんでした。このことが大きな要因であると考え、深く反省しております。


としている。完全に姉歯建築設計事務所・木村建設だけの責任とばかりはいえなさそうだ(「震度5強程度の中地震により崩壊のおそれがある」という表記あたり、怖いものがある……)。

ともあれ、今後の展開を注意深く見守っていきたいところである。

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