ステーキなのに全然ステーキなお話では……成型肉を一枚肉ステーキと販売していたフォルクス(8216)に排除命令

2005年11月15日 19:30

ひとくちビーフステーキペッパーソースイメージ【公正取引委員会】は11月15日、内臓肉などをつなぎ合わせたいわゆる「成型肉」を使っていることを表示せず、「ステーキ」として販売していたとして、景品表示法違反(優良誤認)でフォルクス(8216)にこのような表示をあらためるよう排除命令を出した(発表リリース、PDF、

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公正取引委員会の発表によれば、フォルクスは今年3月から9月までの間、「ビーフステーキ焼肉ソースランチ」「ひとくちビーフステーキ焼肉ソースランチ」「ひとくちステーキ&ハンバーグランチ」「ひとくちビーフステーキ焼肉ソース」「ひとくちビーフステーキペッパーソース」の5種類の商品に、内臓肉や脂身などを使って形を整えた成型肉を使っていたにも関わらずそれを記載せず、一枚肉であるかのような表示をして販売していたという。

今回の公正取引委員会の排除命令に対してフォルクスでは【このようなリリース(PDF)】を出している。曰く、

お客様を始め、関係各位には多大なご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

なお、当該商品は、よりおいしく召し上がっていただく目的で加工(成型)したものでありますが、本件の調査段階において、公正取引委員会より紛らわしい表示ではないかとのご指摘を受けたため、既に当該商品の取り扱いは中止いたしております。

当社は、公正取引委員会より排除命令を受けたという事実を真摯に受け止め、今後は、景品表示法を今まで以上に遵守し、お客様に対して適切な情報提供に努めてまいる所存でおります。


が、先の公正取引委員会による排除命令では

(2) 排除措置の概要
ア 前記表示は,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を公示すること。
イ 再発防止策を講じて,これを役員及び従業員に周知徹底させること。
ウ 今後,同様の表示を行わないこと。


とあり、フォルクスの弁はどことなくかみ合っていない感があることは否めない。

幸いにも公正取引委員会が発表した資料には、フォルクスで提示されていた当時のメニューも掲載されている。これらの資料を見てどのような感想を持つか、それは読者、そして消費者一人一人が判断しなければならないだろう。

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