東証のシステム障害の原因は富士通(6702)の指示書記載漏れが原因!?

2005年11月08日 12:00

株式イメージ【NIKKEI NeT】によると【東京証券取引所】は11月7日、株式売買が停止した大規模なシステム障害の原因について、システム開発を担当した【富士通(6702)】からの作業手順書に記載漏れがあったためであると発表した。これはシステム増強時に発覚し富士通側が修正した欠陥について、富士通が東証側へ手渡した資料に記載がされていなかったというもの。

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東証の説明では10月のシステム増強時に「取引が一定以上になると注文が受け付けられなくなるという欠陥」を富士通が見つけて修正したものの、東証が受け取った指示書には記載が無く、プログラムに不備が残ったという。

この説明が確かなものであれば富士通側の過失責任の度合いが高くなるが、損害賠償請求の可能性について東証側では「事実関係や契約内容を検証した上で考えたい」としている。

記事の内容だけでは細部に不明な点もあるが、【東証発表の詳細な資料】を読むと、デバッグ用のパッチを作成しておきながら、その一部についてそれを当てるようにという指示を富士通側がし忘れていたことのようだ。富士通側の開発現場と折衝担当など、横のつながり・連絡体制に不備があったことなのか、単に開発(資料作成)側のチェック体制に不備があったのかは富士通の調査待ちだが、厳しい糾弾を受けても仕方の無いことだろう。

あるいはもっと別のところに、根本的な問題があるのかもしれないが……。

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