【更新】耐震性偽装問題で姉歯建築設計事務所が名義貸し、3棟は無資格設計
2005年11月21日 21:05
[読売新聞の調査]によると、マンションなどの耐震性強度偽装問題で構造計算書を偽造していた姉歯(あねは)建築設計事務所が、3棟のマンションについて、「建築基準法上の設計者(元請け設計者)」としてウソの届出をしていたことが明らかになったという。姉歯一級建築士は名前を貸した建築デザイナー「秋葉設計」の代表・秋葉三喜雄氏に対し、「いっしょに仕事がしやすい」という理由で、指定確認検査機関を紹介していたという。
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当然のことながら名義貸しは通達違反で、建築士法により処分対象となるとして国土交通省でも注目している。
秋葉代表は姉歯事務所とは10年来の付き合いで、今回問題となっている3棟については、建築基準法上(一級建築士の資格を持っていない秋葉代表が)設計の元請けにはなれないため、姉歯建築士に名義貸しを頼んだという。
詳細は上記記事を参照してほしいが、秋葉代表は「まったく関係のない第三者の名義を使ったわけではないので、それほど問題はないのではないか」と法治国家の国民とは思えないようなコメントをし、今件に関連する事務所や団体も責任を回避するような発言を繰り返している。実際に発生した損害やこれから起こりえるかもしれない被害などを差し置いて、互いに責任のなすり合いをしたり、あるいは罪の意識をまったく感じていない姿勢をとるなど、被害者から見れば不届き千万と罵倒されても仕方ないような発言が繰り返されているが、被害者の目の前で同じようなことを口に出せるのか、試してほしいところだ。
なお「秋葉設計」については各種検索エンジンで代表の名前を調べてみると、キャッシュデータで色々と面白いことが判明している。だが事実確認が取れず現状では推測の域を出ないのでここでは控えることにする。
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