ブロッコリー(2706)、債務の26億円分株式化で再建目指す

2005年11月30日 07:30

ブロッコリー(2706)は11月29日、ガンホー・オンライン・エンタテインメント(3765)傘下での経営再建計画の一環とし、債務の株式化(DES、デット・エクイティ・スワップ)による約26億円の第三者割り当て増資を行うと発表した(【発表リリース、PDF】)。

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具体的には、タカラ(7969)からの同額の借入金をガンホーに出資するファンド(マーケットメーカーファンド投資事業組合、アジアンスターファンド投資事業組合2号)に移した上で来年2月にDESを実施する。このDESにてブロッコリーは債務超過状態を解消できることになる。

一言でまとめるとデット・エクイティ・スワップとは「返却義務のある借金を返却義務の無い株式に代える」というもの。DESは元々増資における株式の購入代金を代金に相当する有価証券や債権など、現金以外のもので充当することも可能なところから行われる手法。債務超過から脱する方法として大手企業などでよく使われる。もちろん債務超過を脱して帳簿をきれいにした上で、銀行から借入を行うなどして必要な資金を調達し、経営の健全化を推し進める必要がある。

デット・エクイティ・スワップは債務者にとっては何より債務超過状態から脱し、財務体制を立て直せるのがメリット(借金は負債だが株式は負債にはならない)。債権者にとってはその会社の再建がなれば、債権の代わりに受け取った株式を第三者に売却するなり企業(債務者)に買い戻してもらうなりして利益を得ることができる。

ブロッコリーが今回のDESにより、立ち直るかどうかについては、年単位で見守っていく必要があるだろう。

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