東証、システム障害で午前取引停止。午後1時30分から後場開場(12:55更新)
2005年11月01日 11:25
[このリンク先はすでにページが削除されています]などが報じている通り、東証がシステム障害で取引ができない件で東証の天野富夫常務は記者会見において、「現時点ではシステム復旧の目途はたっていない」とコメントすると共に、午後の取引再開の可能性についても「分からない」と明言を避けた。なお午前の現物株などの立会取引は停止されている。
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記者会見では障害について、本日早朝のシステム稼動の際、東証の業務用サーバーのうち株式業務サーバーが証券会社が使用する端末番号などの情報を読み込んでいる時に発生したと説明。再起動をかけても同じ症状が発生し、復旧できなかったという。現段階ではハードレベルではなくソフトレベルの問題のようだが、原因の究明には至っていない。
さらに先日、東証のシステム増強とトラブルとの関連性については、増強から2、3週間経っているので直接の原因とは考えにくい否定をしている。
現在、午後の取引に関する東証側発表は次の通り。
ToSTNeT取引について
現在株式CB売買システムにおいて障害が発生し、売買立会が停止されておりますが、昼のToSTNeT取引については以下のとおりとなります。
ToSTNeT-1(単一・バスケット取引):通常どおり実施いたします。
ToSTNeT-2(終値取引):午前立会の終値による取引を行うことが出来ません。
ご迷惑おかけして大変申し訳ございません。
今後の状況については追ってご連絡いたします。
東証側が否定している「増強とは関係は無い」ということについて、素人考えではあるが関連性の可能性は十分に考えられる。なぜなら、本日は増強後はじめての「月変わり」の日であるからだ。システム増強の際にソフトレベルでの対応がなされていなかったか、あるいは増強時に組み替えたソフトに不具合があり、それが今回のシステム障害を引き起こしたのではないかと思われる。
東証の取引停止によって大証へ注文が殺到し通常以上の遅延が発生するなど、他方面への影響も発生しつつある。一刻も早い復旧と、その後の原因追及を望むところだ。
(12:00更新)復旧の目途はたたず、午後0時5分から予定されていた後場注文受付開始は延期された。詳細、再開時刻は未定。
(12:20更新)
13時20分から後場再開決定。終了は通常通り午後3時。以下東証リリース。
有価証券売買責任者
株式・CB売買システム運用連絡責任者 各位
株式売買システムが回復しました。株式全銘柄の取引を、以下のとおり開始する予定です。CBシステムについては別途連絡いたします。
皆様におかれましては大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
午後0時40分 後場注文受付開始予定
午後1時20分 後場立会い開始予定
(12:55更新)
開始予定時刻は午後1時30分からに変更された。また今回のトラブルの起因は富士通製の売買システムのソフトウェアにあることも明らかにされた。
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