あの100ドルノートPC、来年後半期に登場
2005年11月17日 19:35
【CNET Japan】によると、先に報じた【ゼンマイ駆動も可能な100ドルノートPC】の実物が、来年後半には貧しい国の学校の生徒たちに届きそうである。MIT Media Lab理事長のNicholas Negroponte氏が国連のインターネットサミットで明らかにした(【参照:MITの同プロジェクトページ、英語】)。
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記事によると、来年の2月から3月までには最初の発注が行われる。同プロジェクトにはタイやブラジルなど6か国の政府が強い関心を示しているという。
具体的なスペックとしては低消費電力ディスプレイ搭載で、ゼンマイを1分回すと白黒モードで40分ほどの表示が可能。筐体の色はライムグリーンとイエローのコンビネーション。鉛筆を連想させる色だという。
プロジェクトでは各政府に最低100万台の100ドルノートPCの初期発注をして学校に配るよう説得しているが、値段の面で100ドル台にするのは難しく、110ドル前後になる可能性もあるという。また、配布されたノートPCがプロジェクト側の意向に反し、売り払われてしまうのではないかという懸念もあるとのこと。それへの対応として「数日間ネットワークに接続しないとこの100ドルノートPCが機能しなくなる仕組みを設ける」という考え方が述べられている。
確かに「タダでもらったのだから」と軽く見られ、売却されてしまう可能性は十二分にあるだろう。ならば学校で奉仕活動をさせてその対価として提供するとか、供与ではなくて学校から生徒に有償で貸与する形にし、卒業時には借り賃と共にノートPC自体を提供するというスタイルをとる方法などが考えられる。
ともあれ、崇高な意志を裏切ることのないよう、関係者には立ち回ってほしいものだ。
また、プロジェクトの意向とは多少ずれるかもしれないが、ゼンマイで動くという点を活かし、携帯か何かモバイルタイプのネット接続をする仕組みを施せば、災害時に有益な端末としても使えるのではないかと思うのだが、どうだろうか。
(最終更新:2013/08/25)
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