記事によれば、全国で毎年20億個も発生するという紙カップのゴミを減らすのがこの実証実験の狙い。単に減らすだけでは普及は難しい関係で、設置前後の売上の差、紙カップの減り方などを実験からデータで取得、効果が実証されれば来年春以降、民間企業などに導入をうながすという。

使えるカップの大きさは直径6.5から10.0センチ、高さは6.5から11.0センチ。飲料はコーヒーやコーラなど19種類。実証実験のための自動販売機は、省内の6階に設置され、一般の人も使えるとのこと。

すでに似たような機能を持つ民間の企業では、マイカップを使うと10円から20円割引(返却)される仕組みのものもあり、結果として2割から5割紙カップを削減できたのこと。

「容器包装リサイクル法」が制定されてから10年経過したこともあり、その評価や検討が行われると共に、より効果的に成果が得られるよう、経済産業省が率先してリサイクルのシステムを支援するべきだという動きがある([参考資料])。マイカップ自販機については衛生面や安全面、そしてコストパフォーマンスなど運営上の問題があり本格的に導入されていないが、今回のような実証実験で「これだけ効果がある」という情報が公開されれば、市場への普及も進むことだろう。

野外に置かれている一般のものはともかく、企業ビル内の自販機などは積極的に「マイカップ自販機」にしてもいいと思うのだけど、どうだろう？　紙カップ業者が反対してくるかもしれないが。

値下げ分については20円くらいを目安にするのがいいだろう。コイン一枚(100円)で買えるとなれば、面倒が無くてよい。