【更新】「強い将棋ソフトと対局するな」将棋連盟がプロ棋士に規制

2005年10月15日 19:36

将棋イメージ[NIKKEI NeT]などが報じたところによれば、【日本将棋連盟】が、女子のプロを含むすべてのプロ棋士に対し、コンピュータ将棋ソフトとの対局を連盟の許可なくしないよう通知していたことが10月15日に明らかになった。同連盟の西村専務理事曰く「(もしプロ棋士が対局で負ければ)将棋棋士は将棋ソフトより弱い(というイメージが普及してしまう)」という観点からのこと。

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ただし連盟では棋士とソフトとの対局は商品価値があるので、対局企画があれば連盟に申し出ることで慎重に対応するともしている。

下手にソフトとの対局でプロ棋士が負けると、そのソフトのキャッチコピーで「○×名人より強い」「プロ棋士を打ち負かした」とうたわれてしまい、人間の棋士の弱さを印象付けてしまうという連盟の心配は分からなくも無い。例えば今年6月のアマ竜王戦全国大会で特別参加した『スーパー将棋マシン 激指 4』(Windows版)が、アマ強豪に交じって予選を突破、ベスト16入りしたという実例もある。

とはいえ、ホンネの「儲けるチャンスをみすみす逃してなるものか」という考えが見え隠れしているあたり、胡散臭さも感じられなくもない。将棋は日本国内では非常に普及度・知名度の高いボードゲームであると共に、将棋ソフトの強さはそれこそファミコン時代から言われている。「ビジネスチャンス」云々いうのなら、もっと早くチェスやオセロのようにショービジネス化への道も考慮すべきではなかったのだろうか。今更[「ソフトと人間がきちんとした場で対局する環境が出来るまでは安易に指さないでほしい」]というコメントを出すのもいかがなものかと。

……環境を整える努力はしてますか、連盟様?


(最終更新:2013/09/20)

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