「暴力的なゲームが人間の脳を好戦的に」米研究者語る
2005年10月13日 19:10
【CNET Japan】によると米ミシガン州立大学で「暴力的なビデオゲームが人間の脳を好戦的にする」というレポートが報じられた。この研究ではfMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)というシステムを用いてシューティングゲーム【『Tactical Ops: Assault on Terror』】をプレーしている男性らの脳の活動を計測したところ、脳内で攻撃的な思考が活発していることを示す反応が幅広く見られたという。
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記事によれば「攻撃的な思考を示す脳の活動を誘発しているのは、プレイヤーたちがゲームで体験した暴力」だと考えられるという。検査の被験者は多かれ少なかれゲーム好きであり、平均で週15時間、最低でも週5時間はゲームをプレイしていたという。
詳細なデータが参照記事にも原文にも記載されていないのではっきりしたことは分からないが、述べられているのはごく当たり前のことであり、「だから暴力的ゲームは危険なのですべて発禁」という論旨に結び付けようとするのなら、大間違いではないだろうか。
これは例えば、映画館で仁侠映画を大スクリーンで見た後、映画館から出てくると何となくポケットに手を入れて肩をいからせながら歩き出すという描写に代表されるように、人は精神的に心頭したものに対して深層意識・潜在意識の両方に影響を与えるというのはごく当たり前の話。逆に、興奮するような、意識に深く働きかけるようなモノを見たり体験しても、思考がそれに影響しないのなら、かえって不気味でしかなく、あるいは「感情性に乏しい」と判断されてしまう可能性すらある。
今参照記事の研究内容にしても、科学的な証明云々をしたところで、よく考えてみればごく当たり前の話に他ならない(もちろん科学的に証明をしようという探究心はとても大切だ)。
今研究結果が妙なところで「利用」されないことを祈ろう。例えば【こんなところで、とか……(東京都、過激表現のテレビゲームに「18禁」表示義務化へ)】。
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