【更新】「のまネコ」権利使用料をエイベックスが辞退すると発表
2005年10月13日 07:52
[エイベックス]は10月12日、著作権の取扱いなどで物議をかもし出している「のまねこ」の商品化にあたり、その商品から発生するロイヤリティー(著作権料)を受け取らないことを明らかにした([発表リリース、PDF])。「のまネコ」は大型掲示板【2ちゃんねる】などで使われているキャラクター「モナー」に酷似しているなど、ネット利用者を中心に各方面から著作権のあり方を中心に抗議が殺到していた。
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発表リリースでは今件の推移についてエイベックス側からの説明と著作権料放棄の決断に対する同社の考えが語られ、文中では次のように、はっきりとした形で謝罪の意が表明されている。
今回の件に関連して多くの協力企業の皆様及び関係者の皆様にご心配、ご迷惑をお掛けしたことを再度お詫び申し上げます。そして、アスキー・アートなどの文化を育て、今回の件に関し非常に不快な思いをされたネット・コミュニティーに参加されている方々にもお詫び申し上げます。
また、皆様から寄せられたご意見・ご批判を真摯に受け止め、当社グループは、ネット・コミュニティーにおいてクリエイティブな活動をされている方々と共に、新しい創作物を生み出すためのより良い環境作りや、その支援といったことについて積極的に検討することを決定致しました。
一方、エイベックスがライセンシー(エイベックスから許可を受けてアイテムを販売した各販売元)より著作権料を収受しないと表明しているものの、関連商品はすでに発売されており、それなりの売上・利益をあげているのも事実である。それらはいったい何処にいくのか、今リリースでは明らかにされていない。同社にしてみれば「気になるのならライセンシーに問い合わせてほしい」という論調だろう。また「積極的に検討」した結果を見てみたいところではある。
なお今発表については[YOMIURI ONLINE]をはじめ大手報道機関でも語られているあたり、一連の騒動が少なからぬ注目を集めていたことが改めて実証されたといえよう。
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