松井証券、FPが口座開設の受付開始業務開始。プルーデント・ジャパンと提携して

2005年10月16日 11:50

松井証券イメージ松井証券は10月12日、投資セミナーなどの運営を行う【プルーデント・ジャパン】 と業務提携を行い、プルーデント・ジャパンの会員であるファイナンシャル・プランナー(以後FP)が松井証券の口座開設申込の受付業務も行うことを明らかにした。

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発表リリースは次の通り。

プルーデント・ジャパンと松井証券における証券口座開設申込書受付に関する業務提携について

プルーデント・ジャパン(本社:東京都中央区、代表取締役 福井 三雄)と松井証券(本店:東京都千代田区、代表取締役社長 松井 道夫)とは、証券口座開設申込書の受付に関して業務提携し、下記の通り、プルーデント・ジャパンの会員であるファイナンシャル・プランナー(以下会員FP)が、同FPのお客さまで松井証券の口座開設を希望されている方に対し、口座開設申込書の受付を行うことを決定しました。

今回の提携により、オンライン専業証券である松井証券とのお取引を始めるお客さまが口座開設する際に、これまでのインターネットを通じた口座開設申込みだけでなく、プルーデント・ジャパンの会員FPによる対面チャネルでの口座開設もご利用いただけることになります。そのため、資産運用として株式投資を検討されているお客さまにとっては、これまで以上にサービス・利便性が向上するものと考えており、今後、個人投資家の裾野拡大につながることを期待しております。

なお、金融機関以外で松井証券の口座開設申込書受付業務を行うのは、プルーデント・ジャパンが初めてになります。(後略)


なお今業務提携は「口座開設申込書受付業務に限ったものであり、証券仲介業に該当するものではない」とリリースに明記されている通り、単純にプルーデントの会員FPが業務を行う際、「証券取引をご希望なら、松井証券のようなネット専業証券もありますよ、口座開設の資料をご提供できますが」と軽くお話するといったところだろうか。

元々ネット専業の証券会社はどちらかというとその手軽さ・手数料の安さから、いわゆる一般個人投資家をメインターゲットに据えている。松井証券にしてもしかり。一方、FPに直にお金の相談をするような人は、それなりに資産を持っている人が多く、証券会社を利用するにしても対面取引がメインの大手証券を使う場合が考えられる。

今回のプルーデントとの提携話は、松井証券が俗に言う「富裕層(リッチ、セミリッチといわれる人たち)」にも顧客獲得の網を向け始めた、ということだろうか。

ところで。「単なる口座説明」と「勧誘」の違いのボーダーラインってどの辺にあるのだろうか。積極的に説明しても「説明であって入りましょう、オススメですよとは言っていない。だから勧誘ではない」という言い訳もできそうだ。【証券仲介業の制度】とあわせ、気をつけねばならないかもしれない※。


※厳密には証券仲介業は「有価証券の売買等の媒介、有価証券の募集若しくは売出しの取扱い」であり、「口座開設」ならば「有価証券の売買」「有価証券”そのものの”募集」ではないので、問題ないとも解釈できる。

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