凸版印刷、無料DVD「codeNEO(コードネオ)」の配布開始
2005年10月24日 20:30
[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると【凸版印刷】は、パソコン向け宣伝告知無料DVD「codeNEO(コードネオ)」の創刊準備号の配布を始めた。刷り数10万枚のうち8割を、Amazon.co.jpの利用者に商品に同封して送り、残り2割は東京都内のカフェなどで配布するという(【codeNEOの発表リリース】)。
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今回配布された創刊準備号では、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の出演者のインタビューやドラマ「ドラゴン桜」の主題歌を歌う歌手「melody.」のプロモーションビデオの一部、サッカーの小野伸二選手が出演するKDDIのCMの制作シーンなどが収められているという。
codeNEOのターゲットは25歳から35歳の男性をメインターゲットに設定。エンタメやファッションなどライフスタイル情報を発信。さらに動画などを使ったコンテンツや公式サイト・通販サイトとのリンケージを設定して消費に結びつけようという狙いがある。要は「サイト誘導手段」としての無料DVDという考え方のようだ。
パソコンの記録・再生メディアとしてCD-ROMが急速に普及しはじめたころ、似たような企画が持ち上がり、複数のメディアが出版された記憶がある。それらはいずれも中途半端な内容、号を重ねるにつれて明らかになる制作側の意欲が継続していないようにしか見えない劣化など、採算性の問題で、長く続けられることは無かった。
記事では広告収入を元に事業を展開し、来年から本格稼動、年間10億円の売上を目指すとある。フリーペーパーの【R25】のDVD版のようなものを考えているのかもしれない。果たしてニーズ(生産されたDVDが配布しきれる、ではなく、DVDを使ってどれだけ告知効果があり、その結果として広告収入が入るのか)がどれだけあるのか、あるいは掘り起こせるのかに注目したいところではある。
どのみちネットと連動するのなら、もっと積極的に公式サイトやブログを立ち上げて、相互補完性のあるコンテンツ運営を行うなり、携帯とリンケージを模索したり、ポータルサイトをメインにシステムを構築していくという手もあると思うのだが。
(最終更新:2013/09/20)
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