【更新】ライブドアグループ、カタログ通販のセシール(9937)を公開買付で子会社化
2005年10月21日 19:10
カタログ通販大手の【セシール(9937)】は10月21日、【ライブドア(4753)】からの自社株公開買付に賛同し、ライブドアと資本・業務提携を行うことを発表した([東証資料、PDF])。株式の買い取りはライブドアの子会社である【ライブドアマーケティング(4759)】が行う。セシールの創業家が経営する資産管理会社を103億円で買収し、公開買付(TOB)を1株1,000円で実施、さらにセシールが新たに発行する新株予約権も引き受けて子会社化する。同管理会社は約25.7%のセシール株式を保有している。
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なお公開買付は10月24日から11月15日の間行われるれ、発行株数の24.4%以上の取得を目指す。またセシールは、発行済み株式の20.0%に相当する807万株を購入することができる、新株予約権をライブドアマーケティングに無償で割り当てる。公開買付に成功すれば、ライブドアグループは少なくともセシールの株式の50.1%を取得することになる。
今回の子会社化の理由としてセシール側では
(前略)しかしながら長期に亘る売上の減少が続く中で、上記の諸施策をお客様に評価していただくためにはいまだ時間を要するものと見込まれます。さらに新規ユーザーの獲得を含む今後の成長戦略を見据えた場合、従来の営業基盤の強化に加え、インターネットを活用した新たなビジネスモデルの構築が必要不可欠と判断致しました。
かかる状況下において、当社は今後の事業戦略の一環として、当社のビジネスの一層のIT 化、インターネットによるマーケティングの向上、及び物流ノウハウにおけるシナジー獲得といった、メディアからファイナンス分野まで多様な企業を抱えるライブドアグループとの緊密な連携を通じた当社通信販売ビジネスの飛躍を目的として、ライブドアグループと資本・業務提携に関する契約を締結致しました。
とし、さらに業務提携の内容としては
① 情報の相互発信による相互の売上増加
② ライブドアマーケティングから当社への情報通信技術の提供による業務効率の向上
③ ライブドアマーケティングから当社へのインターネットマーケティングのノウハウ提供による売上
増加
④ 当社からライブドアグループへの物流ノウハウ提供による業務の効率化
⑤ 当社によるライブドアグループのメディアからファイナンス分野までの幅広い機能の活用
としている。
先の【中古車販売会社アップル(2788)】との業務提携といい、今回のカタログ通販会社の子会社化といい、ライブドアが通販分野での事業拡大を推し進めているのがうかがえよう。
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