個人投資家の増加と共に証券取引も活性化。ネット証券5社が最高益を発表
2005年10月27日 12:30
[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によれば、インターネット専業証券大手5社の2005年9月中間決算が10月26日出揃い、5社共に営業利益・純利益が過去最高を記録した。個人投資家を中心に、インターネットを経由した株式取引が好調で、委託手数料が大幅に増加したのが寄与した。
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例えば業界最多の口座数を持つイー・トレード証券では営業利益が240億円となり、松井証券の224億円を抜いて初めて営業収益トップになった。マネックス・ビーンズ・ホールディングスは大幅なコスト削減が利益増大に寄与している。
数年前の「日経平均7000円台」と比べれば株価も上昇を続け、景気回復への期待が高まりつつあるのを背景に、口座数が大幅に増加したのも利益増加の一因。ただし利用者の増大のピッチにシステムが追いつかず、一部のネット証券でシステム障害が多発し、問題とされる面もある。
これからしばらく、投資家の増大とそれに伴う委託手数料の増加は続き、ネット証券各社の業績向上傾向も継続されるものと思われる。だからこそ、金銭取引においては致命的ともなりうる(経験者も多いに違いない)システム障害を最小限に抑えるよう、各証券会社には最大限の努力を続けて欲しいものだ。
「ネット証券は儲かるから」という考え方だけで参入し、利益追求のみをお題目として安定性を二の次としているようにしか見えない姿勢は厳につつしんで欲しいものである(どこが、とは言わないが)。もっともそういう態度を続けるような企業は自然に淘汰されてもおかしくはないのだが。
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